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2009年1月29日 (木)

大和秦曲抄3

今回の収録公演に選んだ三輪と野守は共に奈良の能です。

三輪は特に大和四座に於いて大切に扱われていたようで金春流から分家した大倉(元は蔵)家には金春大夫から伝わる、手書きの三輪の巻子本が残っています。またシテ方の各流派には、誓納(せいのう)神道(しんどう)神遊(かみあそび)白式(はくしき)などの大変重い替えの演出が残っています。

三つの宗教がこの能には現れ、平和的に融合されます。大和に移り住んだ先祖が部族の融合の歴史を物語として残し、語り伝えるために能に仕上げたのです。私たち能楽師がこの先祖の苦難の歴史を三輪という能を通して今の人たちに伝えることも大きな使命の一つであると考えます。世界配信される時にはせめて英語テロップが流れこの能の持つ大きなテーマが世界中の人に伝えられるとうれしく思います。081205_21270002

精進料理の胡麻豆腐とレンコン汁です。

さる方のお手製の胡麻豆腐です。美味です。

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大和秦曲抄2

翁という演目は不思議な演目です。神事芸能としての面影と舞台芸術としての洗練された姿がこれほど相反しながら両立しているのも珍しいといえます。橋掛かりから一人一人登場する始まり方は正しく聖書や神話の世界で神様の名前を一つ一つ呼び重ねて無音の宇宙に一つずつ役割を持ったエネルギーが現れる姿と見て取れます。ビッグバンを舞台化したのが「翁」ともいえます。また、産道を通って生まれる生命を舞台化したとも言える翁の舞台です。勢い良く吹き出だされる笛の音は宇宙の胎動とも、生命の誕生から初めて発せられる産声とも伝えられます。二拍子の連続から生み出される八拍子の繰り返される基本リズムは、人が持つ重要な体内リズムの一つ、鼓動と対応し深層心理に問いかけアラヤ識の覚醒を促します。天下泰平、国土安穏の祈誓の後、踏まれる天地人の拍子、三番三登場によって大地が固められ、籾が巻かれ豊かな実りを約束します。田植えの神事が人類の衣食住の根本にある事を今に伝え、忘れていた人間の本質を呼び覚ます能楽、翁の演奏は今回の収録に無くてはならない演目でした。

世界中の人が見ることが可能になるインターネットの世界でこの舞台芸術を音楽として如何に捉えてくださるか楽しみです。

20日以降お申し込みがどっと入りましたが一旦途絶えている模様です。未だ良いお席が有りますのでお早めにお申し込み、また、お友達にお声掛けの方宜しくお願いいたします。

080809_18300002 名古屋の某笛方のお家元のお猫様です。なかなか美猫です。

置物のように自分のキャラクターを意識しているようでした。

飼い主の方には翁、三輪、獅子他を勤めて頂きます。

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2009年1月26日 (月)

静岡アウトリーチ講演

今日は静岡に2月28日の「雛の宴」アウトリーチ講演に行ってきました。朝から静岡南中学校、静岡大学、静岡県立大学と三箇所走り回りました。大変でしたが皆さん真剣に聞いてくださり、親父ギャグにもしっかり着いて来てくれました。

静岡芸術劇場の円形ホールで本公演が行われますがそこの下見もしてきました。課題が色々と出てきましたが面白いホールです。大阪では能が出来るスペースが有れば能楽堂を出た能として公演して来ましたが久しぶりに此処ならやって見たいと思うスペースです。

もちろん今回は囃子のコンサート形式です、前半は雅楽の方たちのコンサートが有り私たちはその後になります。雛祭りに因んで五人囃子だけの演奏会です。京都の平安雛では雅楽の五人囃子ですが江戸の武家雛では能楽の五人囃子になります。今回は時代を追って鑑賞していただくことになります。

090114_08170011 美しい富士です。大倉流の流扇には面に富士が描かれ、90歳を過ぎて仙石原に修行に入った初代大倉九郎秦能氏(くろうはたよしうじ)を偲びます。

「大和秦曲抄」のタイトルも色々な思いをもってつけさせて頂きました。今回はカメラマンには音楽コンサートを撮り続けている方が予定されています。演奏者、謡い手の迫力有る動画を残してもらうためです。成功するように綿密な打ち合わせをしていきます。

是非この機会に3月3日お越しいただき皆様の目で確かめて頂きたいと思います。

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2009年1月22日 (木)

大和秦曲抄~動画配信公開収録公演のご案内

デジタル技術の進歩により、世界中の人に日本の能を身近に鑑賞頂くチャンスが広がる中、今回、インターネット配信、及びDVD、CD制作の画像等収録のための公演を開催させて頂く事となりました。動画配信サイトなどのダウンロード(有料)により、全世界の能楽ファンの皆様にお楽しみ頂くことを前提に収録されますので、観客席のお客様には、能楽堂構造の特殊性ゆえに、動画に映り込んでしまう可能性がございます。また、本来500席余の大槻能楽堂において、先着200名様(後日完成DVDをお届けします)の限定公演とさせて頂くことにより、これまでの能楽公演の映像とは、違ったカメラワークでの動画も含めながら、(公演をご覧になった方には)二度美味しいDVDの仕上がりを目指し、工夫を凝らして参りますので、是非ともこの機会に、御知友お誘い併せの上、ご来場賜りますようお願い申し上げます。お申込みお待ちいたしております。

Tirasiチラシのダウンロードはこちらから↓

「tirasi0303.pdf」をダウンロード 

~タイトル「大和秦曲抄」について~

ビッグバンから生まれた地球には人類が誕生し偉大な旅を続けました。大自然を敬い天下泰平、国土安穏を祈り「大和」の国を作った人々が「能楽」を大成し今に伝えています。「秦曲」は「能楽」の別名で秦河勝が伝えた芸能の意が有ります。

                         

■タイトル 第一回 動画配信公開収録 世界無形遺産 能楽 謡と囃子の世界『大和秦曲抄』

■日  時 平成2133日(火)午後6時開場 午後7時開演(収録開始)

■会  場 大槻能楽堂 540-0005 大阪市中央区上町A ℡06-6761-8055

■料  金 指定席10,000(DVD4,200円】+送料 含む/現品は夏頃にお申込者へ発送予定)

■申込方法 (先着200名様限定

.e-mail 華通信 お名前(ふりがな)郵便番号ご住所(チケット・DVDのお届け先となります)電話番号⑤FAX番号⑥e-mailアドレスご希望人数 以上をご明記くださいませ。5日以内に返信の無い場合はお手数ではございますが、再度送信頂けます様お願い申し上げます。

2.FAX 06-6397-2323(大倉)

チラシをダウンロード頂き、申込用紙にご記入の上、 受付期間中(1/202/20)にご送信ください。返信が7日以上ない場合、エラーの可能性がありますので、お手数ではございますが、再度FAX頂けます様お願い致します。

3.大槻能楽堂窓口

チラシの申込用紙にご記入の上、チケットとお引換えとなります。

お問合せ等ございます際には、お気軽に華通信までお寄せください。

華子"

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2009年1月21日 (水)

2月14日「咲くやこの花コレクション」

A4omote大阪の文化振興を目指し、未来を担う人材に対して一層の飛躍の期待を込めて贈られる「咲くやこの花賞」の今年度の受賞者が決まり、その贈呈式と過去の受賞者によるイベントに参加させて頂く事となりました。

上方舞の山村若隼紀さんや、ジャズピアノの松永貴志さんの演奏と、A4ura能楽からは、  和歌の父母と崇められた「難波津に咲くや木の花冬籠り 今は春べと咲くや木乃花」の歌が謡われる夫婦の出世物語で、大和物語などに収録されている説話からヒントを得て創作された能「蘆刈」より、居囃子でお楽しみいただきます。

また会場である中之島公会堂(中央公会堂)は、その風格と壮麗な美しさに加え、6年程?前のリニューアルで照明・音響などの設備も新しくなり、外観は知っていても中には入ったことがないという方には特にこの機会にお運び頂ければと思います。(名物のオムライスもリニューアルしたそうで、この新オムライスに興味津々なのですが・・)

チラシをクリックいただいても小さく表示される場合はコチラをどうぞ

現在は東京に居している大倉ですが、やはり大阪・神戸のご縁が強く、深く関わる催しは関西に多い気がいたします。3月3日の催しも然り。近日中にチラシをアップさせて頂きますので、「咲くやこの花コレクション」と併せて、どうぞ宜しくお願いいたします。 華子"

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2009年1月16日 (金)

連日連夜

新年から各地の稽古、舞台、会議と立て続けに予定が入り一気に日が過ぎて行きます。

今年は百年に一度の不況と暗い話題が続きますが日本の良さはどんな状況でも明るく過ごす知恵を身に付けていた事だと思います。これがだめならあれをしてみよう、押しても駄目なら引いてみようと様々な対応力を培い平常心が豊かであればどんな事態でも対応していくのでしょう。

090114_08150001 何度か新幹線に乗りましたが富士川でのベストショットが是です。

空の上からの富士山も綺麗でしたがこれは撮る事が出来ませんでした。

世阿弥が富士には深さが有ると説いたことも頷けます。

090106_14120001 是は品川のど真ん中に有る水族館、お正月にお寺に参った序に覗いてきました。狭いところなのにイルカショー、アシカショー、そして水中トンネルなどが有り、結構楽しめました。

3月3日の資料がもう少しで上がります。1月20日からチケットを扱いますのでホームページを御注意下さい。

宣伝の方もくれぐれも宜しくお願いします。

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2009年1月 9日 (金)

宝生会

次は宝生会で翁です。4日にアップした後一昨日にアップしようと試みたのですが通信状態が悪く途中で途絶えてしまいました。幻の一ページが有りました。大変楽しいコメントだったということにしておきましょう。

小生はメールをアウトルックで作成していますが送信が出来なくなってしまいました。通信状態も悪く、ハードを買い換えさせるためのマイクロソフトの陰謀だと思っています。

予告させていただいた3月3日は何が有るのですか??と問い合わせが殺到?しています。もう直ぐお知らせさせていただきますが大阪の大槻能楽堂で少し催しを考えています。あと少しで詳細を出せると思いますので、お時間の有る方は是非あけて置いてください。夜の公演です。

成人の日は銕仙会で采女を勤めます。今年の正月は忙しすぎず良い感じで日々を勤めさせていただいています。月末には岡庭さんと道成寺です。冬の道成寺は体調管理に気を使います。無理をせず勤めさせて頂きたいと願っています。

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2009年1月 4日 (日)

あけましておめでとうございます。

平成21年謹んで新年のお慶びを申し上げます。

本年も相変わりませず宜しくお願いいたします。

篠山の翁から始まり、大阪能楽会館の天空狂言、2日は上野朝陽会館の新年会、3日は大槻能楽堂新春公演翁と怒涛の新年が幕開きました。

夜は大阪ロイヤルホース(小生同級生の経営するジャズハウス)で初の吉某落語会。笑いに言ったつもりが突然の指名で囃子ではなく話をさせられ(もとい)させていただきました。

そのようなわけで初アップが4日の朝に成ってしまいました。これでようやく東京に戻り明日5日は青山、銕之丞家の新年会です。正月は宴会ー舞台ー宴会ー舞台ー宴会ーと限りなく続くのですが(普段と余り変わらない・・・。?)普通の生活(何が?)に早く戻さないと月末には岡庭祥大さんの道成寺です。先月もありましたがやはり冬の道成寺は気を使います。体調崩さないように行きましょう!

一つ良い話題です。小生の母方の従兄弟に当たります清水晧祐の長男和音(かずと)(中学2年生)が翁の脇鼓を披かせていただきました。小生も中学1年でしたが長い能楽師人生の始まりです。応援していただければと思います。

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