2008年7月 1日 (火)

調和会 和の調べ

催し案内です。

大阪神戸の囃子方が集まる調和会という組織があります。

小生は現在能楽協会東京支部に所属し東京能楽囃子科協議会に属していますが、生まれ育った大阪の調和会にも籍を残しています。

7月4日(金)に調和会主催で第一回、能囃子の世界「和の調べ」として大阪能楽会館で能楽囃子の会が開催されます。

小生は大倉流の名物一調一声「三井寺」を勤めます。何が名物かと言いますとこの一調一声には五色流しという手が用いられ子を失い捜し求める母親の乱れ狂う心情を五つの音色で表現します。

他には三番三、高砂、などなど盛り沢山で最後は半能「石橋」まであります。

阪神間の囃子方総出演のプログラムです。是非お見逃し、モトイお聞き逃しなきようご案内させていただきます。

入場料は一般4500円、学生2500円です。お申し込みは大阪能楽会館06-6373-1726へどうぞ・・。080628_11360001

これは京都観世会館の近くにあるカレーの美味しい和蘭豆(らんず)さんの看板娘です。

店の窓内から「入るのか入らんのか?どないすんねん!」とすごまれました。もちろん入りました・・・。

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2008年6月27日 (金)

午羊径街に帰り、鳥雀枝の深きに

先日競馬場の厩舎で火事が起こり、馬が9頭も亡くなったニュースが有りました。

最近は乗る機会も無くなってしまいましたが、小生は馬が好きで今でも纏まった休みが取れそうに成ると、小淵沢などで馬に乗りに行きたいと思っています。

馬は1度自分の厩舎を覚えると其処が一番安全と思い、例え火事が起こっても厩舎に逃げ帰るので、見張りの人が必ず連れて安全なところまで引き馬をしなくては駄目だと聞いていました。

今回の火事がどのような状況だったのかは詳しく知りませんが、「百万」のサシ謡の中で

「午羊径街に帰り、鳥雀枝の深きに集まる。」と謡われる文句が真っ先に浮かびました。一番安全と思うところ、が馬や羊は厩舎で鳥や雀は枝葉が生茂った木々に身を隠し集うという例え話ですが、今の生活観からはなかなかピンと来ないかもしれません。

百万の能は、奈良西大寺で生き別れになった母親が子を求めて京都嵯峨野の嵯峨寺まで探しに行きめでたく出会うというハッピーエンドの曲です。色々な逸話がこの能には隠されていますが小生はこのサシ謡の出だしが好きです。

補足するとこのサシの前、クリの部分では「何処とても住めば宿、住まぬ時には故郷も無し」と暗示的な文句が謡われています。

捜し求める子どもは必ず私の元へ帰ってくるはずだという信念を持ち続ける母親の姿に共感を感じる人も少なくないと思います。

残念ながら厩舎の馬たちは死んでしまいましたが、動物を例に引く謡は多くあります。またの機会に触れてみたいと思います。

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2008年6月21日 (土)

MOA定期能

熱海MOA美術館の定期能に出演しました。能は「天鼓」シテは観世恭秀氏でした。

天から鼓が降って来る夢を見て懐胎した女性が子どもを産み、その後本当に天から鼓が振ってきました。その鼓を打つと妙なる音が響き、それを聞きつけた帝がその鼓を取り上げようとすると、天鼓少年は鼓を持って山に隠れましたが見つけ出され、少年は池に沈められ鼓を宮中に取り上げられますがそれ以来鼓が成らなくなった所から能は始まります。

勅使が天鼓少年の父親を呼び出だし、宮中の鼓を打たせると再び素晴らしい音が響き渡り親子の絆に感じ入り、帝は哀れみて数々の宝物と供養の管絃を行います。するとその音楽に惹かれて天鼓少年が在りし日の姿で現れ舞を舞い消えていきます。

社会の不条理と親子の絆が絡まり人の生き様が浮き彫りにされる能ですが楽しみ方は人それぞれに違うでしょう。それだけ奥が深く、普遍的なテーマをこの能が持つといえます。

小鼓方としてやはり気になる能ですが、鼓を弄ぶと書いて「弄鼓(ろうこ)」という小書き(特殊演出)が付きました。大倉流は鼓を弄ぶのは好ましくないとの考えでしょうか、非常にシンプルな手組みの(演奏法)のままこの小書きを勤めます。しかしながら舞手は管絃供養のお陰でしょうか非常に浮きやかに悲劇を忘れて舞を舞うように出来ています。其処が引き立つように演奏します。

よく出来た能です。080618_20190001

自宅近所につけ面の店が出来ました。二度ほど通いました。

何時も画像を取ろうと思うのですが出てきて思わず先に食べてしまい画像は食べ終わったあとです。

次回こそは食べる前に画像を取り込み皆様にご紹介させていただこうと思います。

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2008年6月18日 (水)

相変わらず連日連夜

關寺小町が無事に終わり、ほっとしたのもつかの間で連日連夜の舞台と反省会と称する大宴会?が続きます。

しかしながら懸命に勤めた舞台の後は緊張をほぐすための適度の気分転換が必要です。気の合った仲間や、違ったジャンルや考えの方々とお話させていただけるのは刺激にもなりますし救いにもなります。

昨日は武田同門会で「芦刈」を若い人に囲まれて勤めました。なんと笛と大鼓の年齢を足しても小生よりも若いというメンバーでした。しかしながら舞台の上では年の差は関係有りません。一つの舞台を勤め上げるエネルギーだけが必要です。

小生も子どもの頃70歳を過ぎた笛の方とお相手させていただくのが凄く楽しかったことが思い出されました。

今夜は研究会で「弱法師」です。「芦刈」に引き続き難波津シリーズになっています。夫婦、恋人、親子で繰り広げられるドラマは現代の人にどのように受け止められるのか?和歌の世界が当時の人にとって如何に大切なことであったか?翻って言葉の重みを現代にどのように伝えることが出来るのか?などなど「難波津の浜の真砂は尽きるとも世の俳優の種は尽きまじ。」です・・・。1句目と4句目を替えていろいろと作れますがメールボックスに投稿して頂くとご紹介させていただきます!よろしく!

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2008年6月13日 (金)

關寺小町

5日と12日の二回紀尾井町ホールでお囃子のコンサートに出演してまいりました。洋楽向けのホールでは流石に能楽の息のツメ開きなどは伝わりにくく辛いところですが、響きが良くて能楽も響きを計算して演奏するとまた違った世界が開けるかな?と先日の東京カテドラルでの演奏を思い起こしながら帰路に着きました。戦後教育の中で洋楽一辺倒になった音楽が能楽を始とする日本の音楽にもう一度目を向け直してくれる良い機会になれば良いと思います。

さて、週末は杜若と關寺小町が土日にあります。

杜若は良く出る曲ですが、關寺小町は一生に一度勤めることが出来るか出来ないかというほどの曲だったのですが、最近は良く出るようになりました。小生も4度目の舞台です。しかし大曲に違いなくこのような舞台芸術が日本で生まれて、それを鑑賞する人が居ること自体が日本の文化として世界に誇るべきことであると常々思っています。

歌を日本人が嗜まなくなってから、日本語が乱れたといっても過言でもありません。勿論短歌、長歌、俳句、連歌などなど言葉の遊びから文化は育ち人の心が解きほぐされるのです。遊びを勉強にしてしまった弊害がこのようなところにも現れているのだと痛ましい事件が続く世相を見ながら謡をさらえています。

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2008年6月 5日 (木)

ビストロやま

080603_11350001昨日は京都で子犬 に会いました。

シェパードの子犬です。

大きななまこのようでしたが

かわいかったです。

080603_18440001 そのあと、名古屋に行き其処では子猫に会いました。

多いときは犬が2匹、ネコが3匹居ましたが

今はペットは飼えない状況ですので泣く泣く

帰りました。(本当はカバンに入れて・・・持ち帰りたかったのですが)

さて、今日4日は埼玉の芸術劇場にある、ビストロやまで喜多流の長島茂さんと

謡と小鼓の会を昼夜の二回させて頂きました。

080604_19180001 お料理が本当に美味しくて驚きでした!新鮮なお野菜、お肉、そして美味しいワインと三拍子揃ってお客様もですが小生も大変良い目を致しました。

はっきり言って役得です。

080604_23330001 それと、渋谷から埼玉まで高速が便利になり、空いていたこともあり車で40分ほどで着いたのには驚きです。地下高速で少し不気味ですがあっという間についてしまいました。便利になってありがたいです。

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2008年5月31日 (土)

鶴丸

昨日も日本の交通網の発達は素晴らしい(恩恵に預かっています?)と書きましたが本日は最終のANAに飛び乗り東京に帰りました。

山本能楽堂の80周年記念会を無事勤めてパーティーの席で何時もお世話になって居るJALの方から本日最終の東京便が鶴丸マークの最後のフライトと聞き、これは敬意を表して拝みに行かないととわざわざANAの乗り場からJALの乗り場まで行き画像に収めて来ました!080531_20050003
確かに永年親しんだこの鶴丸マークが無くなるのは寂しく思いますが優れた日本の交通機関として能楽師の活動を支えていただきたいと思います。(すごーく自己中ですみません!)
因みに小生はJALもANAもJRも、自分のIC携帯電話でチケットレスで乗ることが出来ます。カウンターなどに並ばないで良いため本当に助かります。
明日は観世会水無月祓です!頑張って行きます!

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2008年5月30日 (金)

大阪弁

今週は東京を中心に・・・のところが大阪で山本能楽堂80周年記念公演があり翁を勤めに参りました!こじんまりとしてはいますが昭和建築の落ち着いた舞台です。

本日は申し合わせで東京の水無月祓と、大阪の翁を掛け持ちしました。無事に間に合いましたが交通機関の発達にただただ感謝です。

ポカミスをしないように気をつけないと、思わぬ失敗をしでかしてしまいます。先日来少し遠い(上演頻度が少ない・または、勤めた回数が少ない)曲が続きますが、申し合わせがすんなり行き過ぎると本080530_17470001 番でポカミスが出てしまうことがあります。よくよく気をつけないといけません。

大阪、東京が近くなったとはいえこういう標語を見ると流石!と思うことが少なくありません。

全国共通の危機管理ですが気をつけたいと思います。

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2008年5月25日 (日)

能楽教室

今年も無事に能楽教室開催させていただけました。

皆々様のご協力のお陰と深く感謝させていただきます。今年も様々な国の方がいらしてくださいました。兎に角終わったあとの皆様の顔を見てホット致しました。

政治は考え方が違うと争いになりますが、文化は違っていて面白いと感じていただける徳が有ります。色々な国の様々な文化が出会いお互いに刺激しあうことがますます必要と思います。

さて、大阪ロイヤルホースで喜多流の長島茂さんと謡と小鼓を聴いていただく催しをさせていただいたご縁で、今度は埼玉県でさせて頂くこととなりました。

http://yamapepe.seesaa.net/article/92201046.html

上記アドレスに詳しくありますので、ご近所の皆様お誘いあわせご来場頂ければ幸いです。

本日はこれから大槻能楽堂で赤松さんの会です。息子さんの花月を勤めますが小学校6年生です。是からが楽しみのシテ方です。

今週は関西が続きましたが今晩から東京です。来週は木曜に国立能楽堂でろうそく能「通盛」、日曜日に観世能楽堂で観世会の「水無月祓」、 土曜日だけ大阪で「翁」があります。

この翁は山本能楽堂80周年を記念する公演です。戦争で1度焼けたものの昭和期の素敵な佇まいを残す建築で「3丁目の・・・」ならぬ「徳井町の夕日」が似合う能楽堂です。

先週の21日は西本願寺の南能舞台で能が有りました。今は特別なときにしか公演が出来ませんが100年前までは全国のこのようなところで能を日常的に見て楽しんでいたのです。やがて、山本能楽堂のような木造建築の能舞台、そして今では国立能楽堂のような近代建築の中の能楽堂になってしまいました。100年前の日本人は贅沢なことをしていたのだとつくづく思います。

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2008年5月23日 (金)

薔薇の名、長谷寺の牡丹

今週は住吉大社で住吉詣、西本願寺で半蔀、そして昨日は京都造形大学で渡邊守章先生の「薔薇の名、長谷寺の牡丹」という新作能に出演させていただきました。

観世栄夫先生の追善会として開催されましたが、打ち上げが終わったのは午前×時でした。やはり集まった人々に思い入れが深かったのでしょう、中々お開きにはなりませんでした。

080505_10590001 先日長谷寺にお参りした時の画像です。

難解なテキストですが内容は興味深くこの時代に制作された意味を考えると重要な意義を感じます。

観世栄夫先生も個性的な方でした。渡邊先生も後期高齢者ですと自己紹介されながらも、ますます意欲的で頭が下がります。

さて、今日は大阪能楽会館能楽教室です。

初めて能楽堂に足を運ばれる方が多くいらっしゃると思います。第一印象が大切です。先ずは魅力ある能を一部では有りますが、させていただきたいと思います。

体験、解説、実演と三拍子揃っていますが、何といっても能楽そのものに魅力が感じることが無ければならないと考えるからです。

ご協力いただいた皆様に感謝です。

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